サイズ:43x43x34mm
コイル抵抗:34Ω/相
入力定格電圧:12V
定格電流:0.33A/相
意外に思われるかもしれませんが、下図のドライバ回路
が最大電力を消費するのは、停止状態のときです.なぜかというと、静止トルクを発生させるために静止状態でも通電するからです.ステッピングモータの動作
原理について詳しい解説は割愛させていただきますが、たとえ静止状態でも最低どれか1つのコイルには、12Vの電圧が加わったままになります.すると、コ
イル抵抗が34Ωですから、12V/34Ω=350mAの電流がダダモレ的に流れ続けます.12Vx350mA=4.2Wの電力を消費します.この
4.2Wのほぼ全部がステッピングモータの熱になりますので、静止状態のステッピングモーターは熱燗ぐらいの熱を持つことになるでしょう.一部はトランジ
スタの熱にもなります.トランジスタのON抵抗が0.5Ωあると仮定すると、トランジスタは350mAx350mAx0.5Ω=61mWの発熱をします.
この程度の発熱ならトランジスタは全然問題ないです.
発熱するとはいえども、熱燗程度の熱で済んだので、運が良くて焼け焦げずに済んだわけです.つまり、焼け焦げずに済んだ理由は、ステッピングモータの直流抵抗が34Ωもあったからなんです.