USBウェブカムを利用した多点監視カメラシステムの製作 (構想編2)
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USBウェブカムを利用した多点監視カメラシステムの製作
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ハードウエア的には、あまり説明することはありませんが、いちおう、システムブロック図を載せておきます.
ソフトウエアの基本骨格はこうしました.
●動画保存はあきらめます.JPEG写真保存に限定します.
●動き検出をしますが、風でカーテンがそよいでいるシーンで莫大な写真がHDDに溜まるのもイマイチなので、画像が動き検出に反応しまくっていても、最短2秒ごとでしかJPEG保存しないようにします.
(2秒は可変できます)
JPEG保存フォルダは、.exeファイルがおかれたフォルダです. (変更できません)
USB
HDDのような、遠隔地に保存したい場合は、USB
HDDから.exeを起動すればよいと思います.やったことないですが.
●JPEG画像には、年月日時分秒をスーパーインポーズで表示します.また、ファイル名は年月日時分秒にします.フォルダは、年月日名のフォルダが自動生成されます.
●複数台のカメラの同時監視を実現します.実現方法は、.exeファイルをカメラの台数分だけコピーして、それぞれ別々のフォルダに置いてから起動するという、もっとも原始的なやりかたにします.
●できないこと1:
3ヶのUSBウェブカムで監視する時には、.exeを3ヶ起動するわけですが、USBカムと.exeの明示的なヒモ付けはできません.USBカムには0から番号が振られるんですが、USBのどのポートに挿したか、あるいはUSBポートに挿す順番がどうだったかで、番号が変わるみたいなんです.
●できないこと2:
LAN越しのストレージへのftp転送には対応しません.ノウハウを持ってないので.
●できないこと3:
HDD容量が満杯になったときに自動的に古いファイルを消すことはしません.ユーザーがたまにHDD容量をチェックして古いファイルを消してください.私が運用していて、毎日50MBぐらいのJPEGファイルが増殖していますので、100GBの空き容量があれば、2000日=約5年分はほったらかしでも問題にならないと計算されます.
4日間使いつづけると、日付名のフォルダがこんなふうに増殖します.
.dllは、後述するopenCVのファイルです.
フォルダの中には、JPEGファイルが格納されます.日付−時分秒がファイル名になります.
USBウェブカムのインターフェースをどうやるか???
OpenCVというのが簡単でよいので、採用しました.
WEBの情報で、最も参考にさせていただいたのは、画像処理ソリューション というページを立ち上げてらっしゃる方のページです.OpenCVのインストールはこのページを参考にさせていただきました.
具体的なコードは、実践OpenCV―映像処理&解析 永田 雅人 豊沢 聡 著
をたくさん参考にさせていただきました.この本は、てっとり早くコードを動かしてみせるのがよい解説本だ、というスタンスで書かれていて、私のようなプログラミング経験のない者が、USBウェブカムを動かせたのは、この本のおかげです.私はこの本を、openCVの入門書として、オススメします.筆者に感謝.
とりあえず、記述したコードを見ていただくと、これで全部 です.
たったこれだけってことに驚きません?
これだけで、USBウェブカム制御、動き検出、日付スーパーインポーズ、画像表示、ファイルセーブ、までできてしまうのが、openCVのエライところだと言えると思います.
開発システムなどについて
PC環境:
atom搭載の非力なPCをターゲットとしました.OSは、Windows
XPです.
開発PCとして、DELL studio 17 core i7-720QM も使いました. OSは.win7
64bitです.これでもopenCVは動きました.
ソフト環境:
OpenCV
フリーダウンロード
Visual studio 2008 Professional
Edition
使用言語は、C++
windowsのランタイムルーチンがいろいろあるわけですが、どれが必須なのかよくわかっておりません.
( ↑.net frameworkとかいうやつのことです)
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